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猫の便秘 [自然療法]

猫の便秘は治療がやっかいです。とくに、巨大結腸になると、結腸を摘出も必要性もあるかもしれない。そういう猫は、脱水や電解質のバランスも悪いことが多いから、手術もリスクが高い傾向が強いと思う。
老齢であることも多いだろうし、甲状腺の問題も視野に入れなければならないよね。
この状態は、ホモトキシコロジー理論だと単なる便秘は、Deposition phaseだが、MegacolonはDegeneration
phaseになると思う。ホモトキシン(毒素)が完全に細胞機能を侵しているので、予後は厳しい。

それにしても、なぜ猫は便秘が多いのであろうか。いろいろな説があるだろうが、マグネシウムを制限した食事というのも関係しているのかもしれない。猫の場合、尿石症や尿閉という危険性が常にある以上、マグネシウムの制限は仕方が無い。しかし、一方では、マグネシウムは、神経筋肉の機能を調節する大切なミネラルでもある。
もしかしたら、老猫は、若い猫よりも体内マグネシウムが不足がちなのだろうか?
治療として、ホモトキシコロジーまたはバイオレゾナンスで、大腸のバイタリティー、機能の修復をはかりながら、胃、脾、肝もサポートするようにしている。
そして、その子も腸の状態に合っ食事選びは最重要だ。、
一般的に症状が改善しても治療は継続しないいけない場合が多い。
便秘の患者さんには、長めのスタンスで治療を見守ってもらいたい。
グルタミンが腸の免疫と細胞構造を改善するというがまだ試していない。
やってみるかな。

バッチ国際教育プログラムPTTコース受講生募集 [バッチフラワーレメディ]

バッチ国際教育プラグラムを、石川県金沢市にて学べるPTTコース、
2010年は、下記の日程で開催、受講生募集いたします。
 
日程:5月20日~7月29日、隔週木曜日、全6回(各2時間ずつ)
    (5/20, 6/3, 6/17, 7/1, 7/15, 7/29)

時間帯:昼、夜、2コースあります。
    昼コース=14:00~16:00
    夜コース=19:00~21:00

お申込み・資料請求は、info@kamui2007.jp
           または、Fax:076-245-8801 まで

※バッチ国際教育プログラムおよび、PTTコース詳細につきましては、以下をご覧ください。

  バッチホリスティック研究会  http://www.bachflower.gr.jp/
  ヒーリングスペース カムイ  http://www.kamui2007.jp/


バッチフラワーレメディをすでにご存じの方にも、全くの初心者の方にも、
より身近に、より深く、体験しながら、学んでいただけます。
また、レメディの学びにとどまらず、心や人生をみつめる機会となり、
参加された方々は、みなさんそれぞれに、多くの気づきや、癒し、など、
コース中にたくさん受け取っていらっしゃいますよ。
寺子屋みたいな、小スペースですが、学びの奥は深い!!です。
スペースのイメージを、昨年の写真でどうぞ↓

001.JPG

脳波の調節

ここ2日間、周波数発生ソフトを使って、いろいろな音を発生させて楽しんでいる。
まずは宇宙の原音オーム(136.1Hz),ソルフェジオ、クリスタル(4096Hz)、DNA(528Hz)、ヌクレオシド、チャクラ、などを発生させてみた。これらの音は、チューニング用の音叉があるが、一つのソフトでいろんな音を出せて面白い。
とくに、面白いのは、自分の頭の脳波を変えることだ。
脳波を変えるには、2つの方法がある。一つは、脳波の発生を刺激する音を聞くこと。たとえばα波なら267Hzの音が適する。もう一つは、右と左から周波数の異なる音を聞き、その両周波数の差音を利用して、脳波を発生させる(バイノイラルビート)。これは、以前流行っていたヘミシンク効果の一部を形成する要素ですね。
たとえば、右耳から300Hz,左耳から310Hzの音を聞くと差音10Hzのα波が発生する。
この差音が、8-13Hzだとα波(リラックス)、4-7Hzだとθ波(瞑想)、3Hz以下ならδ波(ヒーリング)が脳波として発生する。
α波はさらに、α1(11.5~13Hz集中)、α2(9.5~11Hzアイデア)、α3(7.5~9.0Hz休息)と使い分ける。
α3は、思考を集中させたり暗記に良い。α2は直感、閃き、問題解決によい。α3はストレス解消、脳を休める。
といった具合だ。α3の内、7.83Hzがいわゆるシューマン共振波のひとつですね。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E5%85%B1%E6%8C%AF

ヒーリングにある手当療法は、周波数は一般に7.83Hzのことが多いようです。

今は自分でいろいろ試しているが、もし良い結果が得られれば、これを動物たちのためにも利用できないか考えている。
ただ、バイノーラルビートに関しては、ヘッドフォンを使うので無理かもしれないけどね。



マラセチア感染症について [その他]

最近、人間と動物にマラセチアに特異的に感知する受容体が発見された。おもに、マクロファージの膜上に存在するもので、「Mincle]という名前の受容体だそうだ.
Mincleは、さまざまな内外のストレスによって発現し、マラセチアと感知すると、炎症性サイトカイン産生を促すという。
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2009/090120/detail.html
なるほど、マラセチアの量が少なくても皮膚に炎症や痒みが起こるわけだ。
脂漏性皮膚炎、アトピーなどの皮膚疾患にマラセチアという二次的な問題はつきものですが、皮膚の検査でマラセチアの感染具合によってマラセチア対策をするかどうか迷います。
今は、ほとんど使ってませんが、12年ぐらい前なんかはイトリゾール、ジフルカン、ケトコナゾールなんて患者さんに出したら、ほとんどの患者さんはちょっと引いちゃいました。昔は、獣医に入る値段で、100錠7~8万円しましたからマラセチア対策の薬はけっこうセレブな薬だったんですね。。
治療期間は、大体8週間でその後も維持療法が必要ですから結構お金のかかる治療でした。
今はだいぶ安くなってみたいですが。

マラセチア治療にはホモトキシコロジーも使いますが、それだけでマラセチアをコントロールするのはちょっと難しいようです。中には、ホモトキシコロジーのみで治った例もありますが。
現在は、ノソード、メディカルアロマ、マラセチックシャンプー&リンス、などいろいろな治療をしています。(メディカルアロマは猫では使いません。)
マラセチアが皮脂を好むのであれば、皮膚を清潔に保つ以外に、皮脂成分の調節も必要ですね。
最近でたセラミドのサプリは皮脂調節と保湿機能として役に立ちます。

マラセチアを克服するには腸内環境、肝・腎・リンパの解毒、体内重金属や環境毒素の除去、ワクチンの解毒、脂質代謝の改善、甲状腺などのホルモン調節、免疫調整(Th1/Th2の調節),メンタルストレス、ビタミン、微量ミネラル、などなどトータルケアが必要です。ということは、結局、脂漏症やアトピーの治療と同じですね。
それに加えて、マラセチア感染症を克服するにはMincleという受容体への対策を考えなければならないようです。どう対処できるか検討中です。
でもMincleが犬や猫にもあるとは書かれていないな~。でも動物って書いてあるからきっとあるんでしょうね。
それと文献では、内外ストレスの中に、病原体構成成分って書いてあるんですね。真菌、細菌、寄生虫、などなど全部をさすのでしょうけど、ワクチンも含まれるんですかね?





癌の転移

前に、コメントで癌の転移についてまだ解明されていないと述べましたが、こんなニュースがありました

「がん細胞転移、動画の撮影装置開発…東北大
• 2010年01月19日 03時04分
• 提供元:読売新聞
 体内でがん細胞が転移する様子などをナノメートル(ミリメートルの100万分の1)単位で撮影する装置を、東北大の権田幸祐講師(医工学)らが開発した。
 動画としては世界最高精度とされ、がん転移のメカニズム解明や抗がん剤開発に役立つ成果という。19日の米科学誌「ジャーナル オブ バイオロジカルケミストリー」に発表する。
 体の働きを調節するたんぱく質や薬の分子1個は数〜数十ナノ・メートルと微小。そこで権田講師らは生きた動物の一部を切開し、9ナノ・メートル四方まで分解して撮影できる装置を製作。さらに、心拍などの影響をほとんど受けないように撮影法を改良した。
 権田講師らは、マウスの腰に移植した人の乳がん細胞の表面を蛍光粒子で着色して転移の過程を観察。一部のがん細胞が元の固まりから抜け出した後、近くの血管に入り込み、内壁にへばりつくまでをとらえた。
 がん細胞が移動に使う触手のような突起を出したり、細い血管を通り抜けるために体を細めたりする様子も観察。がん細胞表面のたんぱく質が、血管に近づくほど活発に動くことも確認できた。権田講師は「抗がん剤や細胞中のたんぱく質の動きも撮影できる」としている。」

さあ、癌の転移についてどう解明されるのでしょうか?
たとえいままでの常識を覆してしまっても、真実を伝えてほしいものです。
上の文章が真実であれば、癌は転移しないという千島学説(のひとつ)は否定されてしまいますね。




今日は腫瘍の患者が多いな~。 [自然療法]

今日は、なんだか腫瘍の患者が多い。初診が2件、再診1件、来院の予約希望が1件。
腫瘍の患者は人間と同様増えてるんですかね。
このうちの1件は、皮膚にできた腫瘍ですが、けっこう大きくなるまで様子を見ていた症例。。。
できれば、早めに連れてきていただけると助かるんですが。。(汗;)
このような飼い主さんは、出血するか、潰瘍状になるか、生活に支障が出始めるかして、あわてて連れてくるケースが多い。今回は、出血したため来院。(泣)
一般手術にしても、レーザー摘出にしても、凍結手術にしても小さい方が動物の負担が少ないし、治りも早いのですよ。あまり、大きくなりすぎると、手術での摘出が不可能な場合もあります。
今回の一例は尾の付け根付近にできていて、直径4cmそして、腫瘍の根がかなり深くまで侵入していて、
手術をするには尾全体を切らなければならないかもしれない。飼い主は断尾については否定的だ。

もし根がそれほど深くなく、ある程度の大きさであれば、麻酔なしで自然療法の軟膏で摘出することができるんですが。。。
この軟膏は、もともとネイティブインディアンが人間の乳癌の治療に用いられてきた特殊なハーブから作られたもので、腫瘍にアポトーシスを引き起こし、、正常な細胞には作用しない。そして、生体がアポトーシスを起こし始めた腫瘍を異物として認識し、炎症反応がおこり、腫瘍を生体から分離させる。これを使うと腫瘍周辺に散在した腫瘍細胞にまで作用するので、摘出後の再発の可能性が極めて低い。
しかし、今回の症例では、腫瘍の周囲に大きな欠損が起こる可能性がある。
どうするか悩みます。。。とりあえず、ホモトキシか、MPAIIか。。。

ちなみに、以前書いた重炭酸ナトリウムは使用しませんよ。あれは、カンジダ性深部真菌感染症による肉芽組織だと思ってますから(笑)

ちょっとした隙にご用心。(胃内異物)

外耳炎の再診に来たわんちゃん。すごくなつこい子で、かわいいワンちゃんです。今回は軽い細菌性だったので1週間ですでによくなっていた。
よし、後はおうちでお耳のケアだけで良いかと思っていたら、「朝、たらこ1房と半分、それにたらこの下にあるスポンジのシートが無いんです。」という飼い主のお話。。現状では、元気食欲問題なし。吐き気や下痢もなし。

造影も含めた検査の結果、胃内にありそうな感じだが、ちょっと決定打に欠ける。
トランサミンを注射して吐くかどうか見るか。。。
このワンちゃんはもともと繊細な子で、非常にストレスを受けやすく、その結果、食欲不振に出やすい。
考えた挙句、Silicaを投与して、異物が出るか試そうという結果になった。
病院にあるのは、SilicaD6,D12,C30,C200とホモトキシコロジーのSilicea Injeel。
Biotensorで、シリカC30が一番良い反応がでた。
さっそく、1錠を与えて、あすの朝にもう一度来てもらうことになった。
次の朝、やった~出ました!
5cm×5cmのスポンジがまんま出た。
軽い軟便も出て、たらこのほうもやんわりと解毒していそう。
ま、人によってはこんな方法に否定的かもしれないですが、この子にとってはベストな結果になったと思う。

みなさん、くれぐれもワンちゃんの眼の届くところに食べ物を絶対に置かないでください。
飼い主さんのちょっとした隙を、ワンちゃんはよく見ているんですよ~。
こんな高さでは届かないはず、と思ってるでしょう?
ワンちゃんは、絶対にあきらめません。なにがなんでもチャレンジしますよ。
そして、食べれるだけ食べます。

あと、ワンちゃんによっては、人間が食べたかのようにきれいに食べ物だけ食べて散らかさない子もいます。
すごくお上品に全部食べるんですね。入れ物も全く動かさないんです。軽いプラスティックの容器ででもです。
あまりにきれいに食べていたんで、飼い主さんは、他の家族の人が食べたかと思っていたなんてのもありました。
とにかく、注意にこしたことはありません。


癌の原因はカンジダ? [代替医療]

「イタリアのDr.Simonciniは、人間の癌の原因はカンジダであると発表した。カンジダはすでに体内に居て、通常は免疫がある場合は大人しくしているが、免疫が低下すると体内に深く侵入していく。それを防ぎ、守るために細胞の増殖が起こる。これが、癌の正体であって、生体の防御反応のひとつだという理論。
そして、カンジダはアルカリに弱いことから、彼は20%重炭酸ナトリウム溶液を直接腫瘍というかカンジダのコロニーに4~5回洗浄することで、癌を治している。
癌は細胞の異常増殖で起こるという理論は100年前から言われているが、それを証明することは未だ持って
されていないと彼は述べている。」http://www.cancer-fungus.com/sub-v1jp/sub-jp.html
この動画を見ると、気管支内、腸管内、胃内の腫瘍が、重炭酸ナトリウム溶液で洗浄され、癌が収縮していく様子が見られる。
これが、ホントなら今までの3大療法(手術、放射線、抗がん剤)は何だったんですかね。
僕なりに疑問があるし、ちょっと信じがたい内容ではあるが、確かに過去に似たようなことをエンダーレインやガストンネサンがちょっと違う理論で真菌と癌の関係を説明してますね。
ただし、彼らは、真菌は体内共生微生物が変異した結果であり、確かに病原性をもつが、生体の状態を示すシグナルのような役割をしている。高度に病的状態に進化した真菌様共生微生物を細菌様共生微生物、そして最小単位の共生微生物までもどすような処置を行えば病気を治癒させることができる。それらの方法のいくつかが、714Xでもあり、Isopathy療法でもある。エンダーレインは、肝心なのは、体内環境、とくに体が酸性に傾くのと重金属の蓄積により、真菌様共生微生物に変異することだとしており、各種ノソードだけでなく、アルカランという体のphをアルカリに傾ける治療をよく併用して行っていた。そう考えると、重炭酸ナトリウムが癌を縮小させてもおかしくない。
この治療法、ちょっと気になります。





猫の甲状腺機能亢進症と犬の甲状腺機能低下症 [ホモトキシコロジー(獣医向け)]

ホモトキシコロジーの中には、suis organという、さまざまな器官を刺激、調節する製剤がある。
この製剤は豚の組織をホメオパシーの手法でポテンシーコード化されたものである。
たとえば、甲状腺の製剤としては、Thyreoidea suis injeelという名前となる。他には、豚の甲状腺のうち、単一のポテンシーを含んだ製剤の中で、Thyreoidea compositumというcompositum製剤もある。
甲状腺の病気には、Thyreoidea suis injeelまたはThyreoidea compositumは必須であり、他の製剤と組み合わせて、さまざまな甲状腺の疾患に使用する。
このスイスオルガン製剤は、使用目的により、注射の頻度が異なる。
たとえば、猫の甲状腺機能亢進症のような、機能が亢進している場合は、1か月に1回の割合で使う。
また、甲状腺の機能が不調和を起こしている場合は、週に1回の割合で、そして、甲状腺機能低下症の場合は、週に2~3回の割合で使わなければならない。そして、それぞれの目的で、投与ルートが異なる。
したがって、猫の甲状腺機能亢進症にThyreoidea compositumを週に1回皮下注射しても効果が出にくい。
また、費用や来院回数の問題で、週に1回注射しても、甲状腺機能低下症に対する効果が現れにくいだろう。
他の使用目的、たとえばThyreoidea compositumならば深部リンパ、結合組織の再構築という別の目的ならば、経口投与で可能だと思われるが、機能亢進、機能低下の治療の場合、基本的に投与ルートが異なるため、経口投与で回数をカバーできるかは今のところ不明である。
一般西洋医学では、足りないものは補う、過剰なものは破壊するという治療が大部分だが、単一の製剤で、
投与回数、投与ルートで対応できるスイスオルガン製剤にもう一度着目する意味はあると思った。
ちなみに、「獣医向け」にしたのは、一般の方が読んでも意味不明だと思ったからです。
別に、獣医さん向けに偉そうに書いたわけではありません。(笑)

麻酔について [バイオレゾナンス メソッド]

自然療法主体にしてから、麻酔処置は自然療法の処置のために必要な時以外は現在、ほとんど行っていない。自然療法を主体に診療する前は、外科手術と麻酔に興味を持っていた。外科が好きなのは治療や手術後の善し悪しがはっきりわかり、直したという達成感があったからだろうと思う。
麻酔については、自分の興味もあり、いろいろな麻酔薬や前処置の薬、麻酔プロトコールなどを模索していた。
もう12年以上も前の話だけど、当時まだ日本にはなかったプロポフォールやおそらく今でも日本にはないと思われるエトミデートをリスクの高い患者に使用していた。整形外科が好きだったので、神経ブロックや腰椎麻酔も併用し、イソフルランという吸入麻酔の量をかなり少なく手術ができた。術後のペイン治療もいろいろ工夫していた。整形外科というのは、麻酔時間にどれくらいかかるかというのはおおよそ検討がつく。しかし、腹腔内の腫瘍
を摘出するような手術は、麻酔時間の予想がつかない。とくに、癒着のひどい症例などは、8時間以上も麻酔していなければならないこともある。時間がかかればかかるほど麻酔のリスクが次第に高まっていく。
そんな時に役立ったのがバイオレゾナンスメソッドによる麻酔薬の選択だった。患者の血液や毛を使って、相性の良い麻酔薬剤を選択し、その中からプロトコールを考える。この方法で、麻酔をするとまず問題なく手術でき、覚醒も早かった。中には、イソフルランがダメでプロポフォールの点滴麻酔で手術したこともある。
そうかと言えば、アセプロとケタミンのカクテルが良かったりと様々だった。
もうひとつ、麻酔を無事に終わらせる方法としては、次のことを実践する。
麻酔をかける前には飼い主さんには、「無事に終わるように祈ってください」と必ず伝える。麻酔処置や手術に飼い主さんも同じ思いで参加してもらうのが良いと思っている。

そういえば、こんなことがあった。猫ちゃんで去勢を希望していたんだが、相性の良い麻酔薬が選択できない。
これといって異常はないはずなのだが、麻酔プロトコールを作成できなかった。これは、困った。飼い主さんも
去勢手術を希望しているし、健康(と思われる)な猫の去勢を「できない」ことの説明をしなければならない。
体調的なものもあるかと思い、定期的に麻酔チェックしたがそれでも駄目だった。
そんな時に、どうしても麻酔をかけざるを得なくなった。その猫が尿閉になったのだ。
膀胱もパンパンになっていて、すぐに処置をしなければならない状態だった。
飼い主に説明をし、できるだけ安全な麻酔プロトコールで処置をした。処置後も順調で、何事もなく、退院し、後になって「なんで相性の良い麻酔がなかったんだろう」と少しバイオレゾナンスメソッドに疑問を持ち始めてた。
ところがである。退院後、4日目に、飼い主さんから「尾が下がったまま」という連絡がきた。
麻酔による弊害が神経症状という形で麻酔後6日目ぐらいに出たのだ。
尾の麻痺以外は問題なく、ホモトキシコロジーの治療で、尾の麻痺も治癒した。
やはり麻酔の弊害がでることに間違いは無かったのだ。
相性の良い麻酔が選択できる場合は、いいのだが、選択できない場合があるとかなり緊張する。
もしかしたら、今できるだけ麻酔をしたくないのはこういうことを経験しているせいかもしれない。

どちらかというと、同意書やモニターというものは、獣医師側を守る手段に思える。それは、そうだと思う。
100%安全な麻酔はないからだ。どんなに術前検査で問題が無くとも、麻酔で問題は起こり得るのであって、
そのことは、飼い主さんは十二分に理解してほしい。獣医師は、いかに麻酔の事故が起こらないように切磋琢磨しても麻酔事故を100%は防ぐことができないのである。これは、手術の大小にかかわらずだ。

麻酔をかける際には、無事に麻酔から覚めるように祈ってほしい。飼い主なら願いは通じるはずだから。
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