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自然療法への転換(その1:転機) [自然療法]

その大きな転換へ向かうことになったのは、我が家の末っ子デューク(バーニー
ズマウンテンドッグ、男の子)のリンパ腫の治療を通して感じた疑問と 気付
き、と言えます。

そういう意味では、デュークが自然療法へ案内してくれたと思っています。

「デューク自然療法クリニック」の「デューク」は、もちろんこの子、我が家の
末っ子の名前からつけたものです。
「デューク自然療法クリニック」の前身は、「デューク動物病院」という名前
で、ごく普通の、いわゆる一般西洋医学の動物病院として1998年に誕 生し
ました。デューク8歳の年。

病院のロゴマークはデュークがモデル。

デューク本人も大人気でしたが、木で作ったロゴマークの看板も大人気で、共に
多くの人に愛され、親しまれ、私たちもとてもにうれしく幸せでした。

しかし、

2年後、デューク10歳の年、リンパ腫発症。
最も抗がん剤治療に反応する腫瘍。
当時得られる限りの情報の中で、最も有効で、かつデュークに与える苦痛は最小
限にとどめられるプロトコールを検討した。

治療効果や安全性の確率は、たとえどんなに高く見込めるといっても、決して
100%のものはない。
仮に、99%安全というものがあったとしても、1%の危険性は存在する、と
言っているわけだ。
そしてその1%の中に入ってしまうこともあるわけだ。

また、治療効果と安全性はイコールではない。
「治療効果は最大限に得られました。でも、死にました。」もあり得る、という
わけだ。

だから、決して安易に決断はしなかった。

まず、全身くまなく検査して、一つでも懸念要素があれば、実行しないというこ
と、そして、改善させられるものがあれば改善させてから再検査して、 その結
果その時点でまた検討するということ、を、絶対条件にした。
そして、全ての要素が一定基準を満たした状態であっても、最悪のことが起こら
ないとも限らないことを覚悟出来るかを、夫婦でよく話し合い、デュー クが少
しでも長く元気でいられる確率が高いことに賭けよう、という結論を出した。

徹底した体調管理とサポート体制の中で、抗がん剤治療に踏み切った。

その結果は、有頂天にもなりかねない程の良経過。
デューク本人が自覚するような副作用を防ぎつつ、完全寛解に至る。
とは言っても、もちろん我々獣医師はこれからが正念場であることも理解している。
1回目の完全寛解には成功しても、それは完治ではなく、必ず、「再燃」と言っ
て再び病状が表面化してくる。そしてその時再び抑え込める可能性は格 段に低
い、という統計的事実。そして、仮にその2回目の抑え込みに成功しても、次の
再燃はさらに早くやって来て、さらに反応性が悪くなっている。
そして、前に使った抗がん剤はすでに効かなくなっているので、違う種類、異な
る性質の抗がん剤の組み合わせを、救援プロトコールとして一歩も二歩 も先に
先に用意して常に臨戦態勢で気は抜けない。

ありがたいことに、しばらくの間、検査や触診等で分かる異常もなく、一般全身
状態も良好な日々を送り、ふと、ずっとこのまま再燃しないでいられる んじゃ
ないか?とさえ思ってしまうほどであったが、、、

再燃は避けられなかった。

ここで負けてなるものか!
精密に検査して、全身状態は良好、あらゆる数値が抗がん剤に耐えられると示し
ていた。

救援プロトコール、行くよ、デューク!

そして、ここでまた、完全寛解に成功!血液検査結果も良好!

だが、その直後に強烈な副作用発現。


「抑うつ」  「食欲廃絶」


数字には現れない副作用。
数字では予見できない副作用。
確かに、副作用として、「抑うつ」「食欲廃絶」の可能性があるのは理解してい
たが。。。


「抑うつ」「食欲廃絶」
この、たった何文字かだけで、いとも簡単に表現していることが、いかに、大き
な打撃を与えるか、、、

そして、それを救う薬はないのだ。

…抑うつ…
まるで死体のように、生気なく全身を投げ出して、横たわったまま、目もうつ
ろ、、、
呼びかけに頭を上げようともしない。

…食欲廃絶…
「低下」や「減退」ではなく、「廃絶」ということの重さ、、、


ああ、私は、なんということをしてしまったんだろう… 

…なんということをしてしまったんだろう…

…なんということをしてしまったんだろう…

ごめんね!デューク…

こうなってもいいなんて、私は思ったつもりは毛頭ないけど、でも、こうなる可
能性があることを選択したってことは、こうなってもいいと思ったと同 然だよね。
ひどいよね!
ごめんね!

覚悟だなんだって、それって、私たちのことだったね。
私たち、いったい何を覚悟したの?

デューク本人は、こうなる可能性があるって知ってたら、デューク自身でこの治
療を選択しただろうか?

こんな辛いめにあう可能性があってもデュークは選択した?

私がこんな辛いめにあわせたんだ。。。



このままでは死んでしまう…



この窮地を切り抜け、助けることが出来たのは、獣医師としての我々夫婦ではな
く、デュークの親としての我々夫婦の努力、介護と看護でした。

ごめんね、デューク、、、こんな辛いめにあわせて、、、ごめんね。。。
私たちは詫びながら、泣きそうになりながら、なんとか食べさせられるように、
気持ちが遠くへ行かないように、寝たきりの体に二次的支障が出ないよ うに、
と、必死に努力しました。


その思いにデュークは応えてくれ、復活してくれました。


感謝と同時に、もう2度と抗がん剤は使わないと誓いました。


その後、更なる再燃を見ることなく、臨床症状、血液検査上も問題なく過ごすこ
とが出来ました。
生活に何か支障が出ることもありませんでした。

しかし、治癒力の衰退、急速に老いていくような、どこか現世を見ていないよう
な、妙な感覚がありました。

一緒にいるのに一緒にいないような、、、


そして、治療開始2年後、体重が最盛期の半分以下になったデューク12歳の
年、最期に私の目を見て、私の腕の中で、息を引き取りました。


一般西洋医学的評価、客観的冷静な評価で言えば、治療効果を期待するには不利
な条件(
大型犬それも超大型に近い大きさ、オス、)の中で、治療成績としては快挙と言
えました。

年齢的にも、何もなくても、超大型犬なら12歳は十分長く生きてくれたとも言
えるでしょう。

しかし、私たちが痛感したのは、「これは治療ではない。治しているのではない
のだ。」でした。

そして、副作用の苦しみは、数字では示すことができないし、何より本人がどう
感じるか、どう受け止めるかにかかっていることであって、確率の問題 ではな
い、ということでした。

そう、本人がその苦しみを覚悟できるのか、そこに価値を見出せるのか?



または、戦争に例えるのもいいかもしれない。。。


戦いには勝ったことになるかもしれないけれど、

敵は死んだけれど、味方も死んだ、、、

そもそもこの戦いに意味はあったのだろうか、、、

ずっと正しいと信じてきたけれど、、、




リンパ腫になるもっと以前にも、2回、大きな危機がありました。

1回目は、悪性黒色腫。
これは早期発見と、発生部位が体幹部であったおかげで、表面に見える腫瘍塊の
3倍ほどもあった腫瘍根も完全に、かなり大きくマージンをとって切除 するこ
とができ、周囲組織への浸潤を残さず、遠隔への転移もなく、その時は、一般西
洋医学的には治ったことになりました。

2回目は、胃捻転。
注意出来ることはすべて注意していても、起きるときは起きるんだ、と、その時
思いました。
デュークの異状にすぐ気が付くことが出来るタイミングであったおかげで、即手
術することができ、この時も助かりました。

ここまでは、一般西洋医学上、治していると思っていました。(今ではもう、そ
うは考えませんが。)

でも3回目は、「決して治しているわけではない治療法(それなのに「治療」と
呼ぶ事実)」しかない病気が用意されていました。

しかし、そのおかげで、一般西洋医学そのものに対する疑問と気付きを得ること
が出来たのでした。


決して治してはいないんだ。

それなのに、「治療」という言葉を使っている。

治療って、何?

生きているって、どういうことかな。。。

いわゆる「QOL(クオリティ オブ ライフ)」という視点の大切さは当然のこ
とで、特筆することもないのですが、もっと、違う、「生きている、 というこ
とを大切にする、ということはどういうことかな?」とでも言えばいいでしょう
か。。。

QOLの視点は最低限必要です。

でも、足りない、それだけじゃ足りない。。。

生きている意味、生き方、の視点。
生き方を選択する権利。

何か違う、何かがあるはずだ。

何か、絶対に苦しめないもの、、、


生きている価値は時間の長さじゃない。

生き方なんだ、どのように生きるか、、、

生き方を選択するということ。。。


何かある、何かある、、、


ここから、一気に世界が変わっていくことになりました。


ずっとずっと、いつか伝えたいと思っていたことでもあります。
長くなると思われますので、今回は、ここまでで、自然療法への転換「その1:
転機編」として、一度区切ります。

では、つづく、ということで。。。

※この記事は、デューク自然療法クリニックのホームページと同時掲載のものです。


注目の癌治療用サプリメント Avemar(アベマー) [自然療法]

アベマーは小麦胚芽をサッカロマイセス セレヴィシエという酵母菌で発酵し、その発酵物の濾過液をフリーズドライで乾燥して製造されています。このアベマーの開発に大いに貢献したのは、ビタミンCを発見し、ノーベル賞を受賞したセント=ジョルジです。セントジョルジは、小麦胚芽に含まれるキノン類が抗腫瘍作用を発揮することを発見しました。そしてこのキノン類は
酵母による発酵という過程で、さらに増やすことに気づきました。これが、アベマーの開発に繋がりました。このアベマーは、ハンガリーで開発された癌用サプリメントで人間用では、ハンガリーと米国で、動物用はImmunoVetという商品名でハンガリーで製造されています。
アベマーの抗がん作用に関しては数多くの研究論文が発表されています。大きく分類すると以下の4つの作用が解明されていました。
1)がん細胞は正常細胞の10~50倍もグルコースを取り込みます。グルコースを多く取り込むがん細胞ほど増殖が早く、転移を起こしやすいがん細胞と言えます。 アベマーはがん細胞のグルコースの取り込みや嫌気性解糖系を阻害することによってがん細胞の増殖を抑制します。
2)細胞にはPARPという損傷を受けたDNAを修復する際に必要な蛋白質があります。がん細胞はPARP蛋白の量が多いためDNA修復活性が高くなっています。アベマーの持つPARP活性を阻害する作用は、がん細胞のDNA修復力を低下させて、アポトーシスを起こす効果があります。

3)正常な細胞は表面にMHC-1という分子をもち、それによってナチュラルキラー細胞(NK細胞)が攻撃しないようにサインをだしています。がん細胞もこの分子を表面につけNK細胞の攻撃を回避して身を守っているのですが、アベマーはがん細胞がこの分子を表面につくらないようにしかけ、NK細胞の攻撃を促進させます。

4)癌細胞は自分を養う血管を新生して増大しようとします。癌が作る血管は通常の血管と異なり、ICAM-1という接着因子の発現が低下していると言われています。ICAM-1はマクロファージやリンパ球などの免疫細胞が血管から出てがん細胞へ移行するときに必要です。アベマーは腫瘍血管の低下したICAM-1の発現を高めて、マクロファージやリンパ球ががん細胞を攻撃するのを助けます。

多くの臨床試験によって、アベマーは標準治療と併用して、副作用を軽減し抗腫瘍効果を高めることが示されています。アベマー単独でもがん細胞の増殖を抑える効果や免疫力を高める効果など複数の作用機序で抗がん作用を発揮します。
人の癌治療の例では、大腸がん、悪性黒色腫、乳がん、肺がん、頭頸部腫瘍、小児がん多くのがんでアベマーの効果が検討され、その有効性が多数報告されています。
このアベマーの動物への適応はまだまだこれからであり、未知の部分もあります。アベマーは癌治療のためのサプリメントではありますが、適応には他の治療法との相性、そして大切なのは、動物との相性テストなどで問題なく使用できるかを十分に判断して使用することが重要でしょう。
犬や猫に対する具体的なプロトコールは、欧州で確立されたものがありますので、それに準じて投与します。
また、このアベマーは、患者が現在受けている治療やサプリメント、そして患者の状態のより、使用できない場合がありますのでご注意を!それ以外では、全くと言って良いほど、副作用はないようです。
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アベマー [自然療法]

ハンガリーで開発されたアベマーというガン治療薬を導入しました。
人医の分野ではかなり癌治療に効果が認められています。
小麦胚芽から作られたサプリメントですが、どちらかというと癌治療用機能食品に分類されるようです。
犬や猫の投与量が明確になったのでこれからの癌治療の強い味方となるでしょう。
楽しみです。

耳が落ちそう。。。。 [自然療法]

17歳の老犬。
耳が固くなって、痛がっているとのこと。
見たら。。
左耳がほぼミイラ化したみたいになって、ところどころひび割れていて冷たくなちゃってる。
この状態になって1週間以上は経過している。
もうちょっと早く治療したかったな~~~~。
耳が落ちゃうよ~~~~(泣き;)

飼い主さんには、耳が落ちることを覚悟してもらいダメもとでどうするか、うんうん唸りながら考える。
うんうん唸りながら。。。。。そうだ、あれがあった!

やったのは、ホモトキシコロジーとハーブとプラセンタ。
1週間後。

な、なんと。7割ぐらいは改善。
すごいな。。。
プラセンタ。。。(ま、他も有るかも知れんが。。)
耳が皮膚の色をとりもどし、再生していた。

そういえば、1週間前はとぼとぼ歩いてたのが、今回はスタコラサッサと病院に向かって走ってたっけ。





免疫介在性関節炎(リューマチ様関節炎)について [自然療法]

今回、免疫介在性関節炎について少し書きます。
ただし、これはあくまで僕の知る範囲の事ですので、内容に関して保証はいたしませんし、質問やコメントに関しては、ご遠慮ください。

これは、関節(具体的には軟膏、関節包、滑膜)に対して免疫的な攻撃が起こす破壊するやっかいな病気です。
何故やっかいかと言うと人間も犬も一度免疫介在性のプロセスが始まると、現代医学で治癒することは無いと言われているからです。
また、免疫介在性関節炎における潜在的な原因がはっきりとは解明されていないため、免疫反応の抑制と痛みのコントロールに治療の主要目的となり、予後は不良であり、病態は次第に進行し悪化していきまず。

一般西洋薬は、関節の炎症や痛みの緩和に焦点を合わせていますが、自然療法はそれ以外にフリーラジカルによる炎症緩和、免疫システムのバランス調節、障害を受けた細胞の修復などにも焦点を当てていきます。

一般的に急性関節炎は単なる炎症性疾患であり、細胞内までは影響を受けていないのですが、免疫介在性関節炎は、細胞膜または細胞内まで障害が進んでおり深刻な段階を意味しています。この段階になると細胞間質はすでに機能不全に陥り、正常な免疫反応、毒素の排泄、自己修復、正常な細胞代謝などはほぼ不可能となっています。
したがって、いくつかの治療を複合させ多角的に対処しなければなりません。

絶対に外せない治療としてプラセンタの注射を週に1~2回行います。プラセンタは、関節などの炎症の緩和、免疫調節、肝臓の強化、再生刺激など様々な効能がある素晴らしい治療薬です。これを基本に様々な治療を組み合わせて行きます。

一つ目は副腎や胸腺などの臓器エキス、グルコサミン、コンドロイチン、ビタミンC、αリポ酸、グルタチオンなどの栄養療法で、標的器官を保護し、炎症を緩和させます。副腎エキスと胸腺エキスは、すべての自己免疫性疾患の治療に対して、もっとも重要なもののひとつです。

二つ目はドイツまたはイタリアのホモトキシコロジー製剤を用い、以下の様な全身の徹底的なデトックス、免疫調整、症状の緩和を行っていきます。
リンパ、末梢循環、細胞間質、肝臓、腎臓、腸管、細胞内からの徹底的なデトックス。
細胞内エネルギー代謝および呼吸代謝のサポート
細胞内外のフリーラジカルの除去
ステロイド使用後のダメージの緩和
関節面の修復。臍帯、関節軟骨成分を含有。
免疫調節。Th1,Th2のバランス調節、そして、Th17のコントロール。自己免疫性疾患はTh17が関与しています。
鎮痛および抗炎症作用

三つ目はハーブ療法です。リウマチに効果のあるハーブは沢山あります。主にハーブの抗炎症、解熱作用を利用しますが、中には活性酸素の除去、血液の浄化、肝臓や腎臓の強化、免疫を調節する作用などもありリウマチには大変有効と思われます。

また、リウマチは大変痛みの激しい辛い病気です。バッチフラワーレメディによる精神面でのケアが肉体面での苦痛を和らげます。

最後は、バイオレゾナンス療法で、体のエネルギー調整、特に腎を強化します。骨は腎により作られるため重要です。
その他、エネルギーチャージや電磁波、ジオパシックストレス、重金属の負担の解除なども同時に行います。

他に現在検討中なのが、LDN+αリポ酸点滴療法です。詳しい説明は省きますが、人間の代替医療において自己免疫性疾患、癌、肝硬変などにかなりの効果および実績をあげている治療法です。このLDN+αリポ酸点滴にさらに高濃度ビタミンC点滴療法を加えた治療は現在、自己免疫性疾患および癌治療において、代替医療の中では最強の治療だと思われます。(注:猫には、αリポ酸は使用しません。感受性が高いので死にます。)

免疫介在性関節炎は、かなり難しい疾患です。通常、ほとんどの病気は、細胞介在性免疫(Th1優勢)が関与しているか、液性免疫(Th2優勢)が関与しています。たとえば、炎症性であればTh1、アトピー・癌であればTh2が優勢になっています。しかし、自己免疫性疾患は、Th1,Th2のバランスというよりも、むしろTh17が関与していることが分かってきました。一般西洋医薬でも、自然療法でもTh1またはTh2のコントロールはある程度できるのですが、Th17のコントロールについてはまだまだ未知の世界だと思われます。
たとえば、ドイツの自然療法の中には、Th1とTh2のバランスをとるための製剤はありますが、Th17のコントロールできる製剤は、僕の知るところでは無いと思われます。
一方、イタリアのある自然療法で使われている製剤には、なんとインターフェロンやインターロイキンなど各種サイトカインのホメオパシーが含まれています。これによって、直接免疫系にアプローチすることが可能になってきました。
今のところ、重症アトピーにこの製剤を使用して、いい結果が出てきています。自己免疫性疾患にも応用できるかもしれません。
Th17をどう制御できるかが自己免疫性疾患を克服の鍵と言えます。



今年は何をおっぱじめましょうかね。 [自然療法]

たまには本職のことも書かねばと思うのですが。。
去年1年間は、高濃度ビタミンC点滴療法(IVc)のことばかり考えてましたが、今年は低用量ナルトレキソン療法(LDN)とαリポ酸点滴療法を広めようと思います。ナルトレキソンは、人間においてアルコール依存症(俺か?)または麻薬依存症などの患者で用いられ、また、犬や猫では行動療法の治療で用いられます。ところがこのナルトレキソンを極低用量使うと癌治療や自己免疫性疾患に効果があります。日本でも、少しずつ人間の医療で広まりつつありますが、今年は動物の医療でも少しずつ検討していくつもりです。このLDNとIVcを併用することでより癌の治療の効果が高まるのではないかと期待しています。
αリポ酸点滴療法についてはまた後日。

前立腺腫瘍がいきなり縮小し始めた。 [自然療法]

前立腺腫瘍のあるワンちゃんの話。
ホモトキシコロジー、薬草療法、栄養療法、組織細胞療法などでここ1年ほど一進一退の状態でいたのが、アーユルベーダの薬草療法で2日間でいきなり収縮し、触診では触れず、レントゲンでかろうじて確認できるほどになった。
おかげで、排便排尿がかなり改善されてきている。
いやはや、世の中には驚くべきことが起こるもんだ。

この子には、アーユルベーダの治療がピタリとはまったんだろうね。すべての症例が、この治療でいい成績がでるとは限らないが、検討の余地はあるかもしれない。

最近の医学では、腫瘍は解毒の最終処理場と考えられ始めている。
体のすべての解毒器官で体内に貯まった毒素を処理しきれなくなると、体は癌を作りそこで処理されるという考え。癌は抗毒素を出すとも言われており、癌の患者は敗血症になりにくいらしい。(ホントだろうか?)
逆に、癌を取ったり、抗癌剤で叩けば、敗血症になるリスクは高まる。
だから癌を手術で取ったり、抗癌剤でたたくというのは、理に反しているのだと。。
よって、癌が処理するべき毒素を無くせば(ある意味デトックス)、自然と癌は縮小して行くはずだと。

この考えは、ホモトキシコロジー理論やホメオパシーにおける癌の考えとも少し異なる気がする。
癌は、ホモトキシン(体内毒素)の処理の最終過程であるが、その状態はすでに細胞の遺伝子や細胞内器官さえ障害を受け、不可逆的な状態になっており、それ以上の進行を抑えることができても完治することは厳しい。
ホモトキシコロジー理論では、このように習った。ホメオパシーは、詳しくないが、その世界では、良性であろうが悪性であろうが、その人はすでに癌体質になっており癌を取ってもまた別な形で癌や良性腫瘍が現れる。
獣医領域でも、ホメオパシーが盛んに広がっているが、ホメオパシー単体で腫瘍が縮小したということはあっても腫瘍が無くなったという話は聞いたことがない。それだけ、動物に対して適合したレメディを選ぶのは難しいのだろう。

今、6名の有志が集まって高濃度ビタミンC点滴療法を動物の癌治療にどれだけ生かせるかを検討している。
実際には、人間と同等の効果があるかはまだ不明だが、それだけで癌を無くすのは、非常に厳しいと思う。
(QOLを改善させるのはかなり期待できますがね。)
癌と言うのは、非常に複雑なシステムで出来ているようで、同じ腫瘍でも各患者によって、癌になるプロセスというか、バックグラウンドが異なる。癌になった患者の歴史とでも言うかな。そこを追求しなければ、癌を克服することは難しい。癌が複雑である以上、逆を言えば、あらゆる事象は陰と陽に分けれるように、癌も陰の性質と陽の性質に分けることができる。収縮か拡散か。。癌の性質によって、この2種に分かれる。当然、治療も陰と陽に別け、さらにその中で適合するものを探す。だが、それでうまくいくものもあれば、途中で癌の反撃を食らう事もある。それは、癌の性質が途中で変わることがあるからだ。陰の性質を持つ癌が陽の性質を持つ癌に。
その逆もしかり。だから、癌の治療は難しい。

米国で高濃度ビタミンC点滴療法を研究・実践しているある医者はこう言った。
「創傷治癒を行わない生き物は癌にならない。逆に、創傷治癒を行う生き物は癌になりやすい」
その先生が言うには、癌は癒えない傷を治癒させる創傷治癒の最終過程なのだという理論。
創傷治癒が出来ない原因を無くせば、癌はなくなるらしい。
この理論は、IVcを行っている医者ではすでに当たり前のように認識されている。

最初に書いた「癌は解毒の最終処理場」と「癌は創傷治癒の最終過程」はどこかニュアンスが似ている気がする。癌が出来るべくして出来た真の原因を追求すれば、癌は自然に無くなるはずだ。
その真の原因を追及することが難しいから苦労する。(お金もかかるしね)

たとえば癌になった原因が重金属であればキレーション、バクテリアであれば抗生剤、ウイルスであればインターフェロン、寄生虫であれば駆虫薬、持続した炎症や潰瘍であれば抗炎症剤やH2ブロッカー、フリーラジカルが原因であれば抗酸化剤、電磁波であれば電磁波対策、悪い気をうけているのであればグラウディングや浄化、精神的なものであればバッチフラワーレメディなどとなる。
これら抗ガン剤でない治療で癌の縮小が見られる場合は、癌そのものに働いているのではなく、癌ができるそのバックグラウンドに作用しているのではないだろうか?

癌の縮小は、その患者が持っている毒素の排出がうまくいったことを示すバロメーターに過ぎない。
癌が縮小しても、継続的なデトックスを必要とする。なぜなら、癌ができるということは、癌でないと毒素を処理できない。すなわち、リンパ、肝臓、腎臓、腸管、皮膚、肺、胆嚢などの解毒器官がオーバーワークになっているからだ。そこで、体内に毒素を貯めないように健全な食生活、電磁波・タバコや排気ガスなどの環境を改善、リンパや血流をよくするストレッチ、気をよくする瞑想や音楽などを行い、定期的にデトックスを行う。
これが人間なら自分でやればいい。問題は、動物の場合には飼い主の影響が強く出る。
飼い主が自分で率先して、動物の体内に毒素を貯めないように努力しなければならない。
それは物質的な毒素も、精神的な毒素(ストレスなど)もね。

ま、癌の存在ばかりを気にしている方には理解できないでしょうが。

そうそう、今後は(というより3月からですが)放射線の内部および外部被曝も要注意ですよ。
汚染された食材と水で手作り食を食べさせても意味ないですからね。
放射線のチェックされた食材を選んだり、産地に気をつけましょうね。

東日本では、秋ごろから人間に白血病などの癌やその他の病気が増え始めています。
寿命が短いから動物は放射線によるガンは有り得ないなんて言えませんからね。
被曝による異常は、何も癌に限った事ではありません。

と、話が全然違う方に行ってしまった。




飼い主の愛情と努力、そして神に感謝 [自然療法]

乳癌の猫ちゃん。飼い主が気がついたのは去年の10月、うちで治療を開始したのは今年の1月初めだった。
車が大嫌いで、注射・飲み薬も大変。どうやって治療するかと思ったが、なんとか飲み薬を工夫し、11月初めまで、元気で過ごした。

しかし、やはり猫の乳癌は転移しやすい。1週間ほどまえから、呼吸が荒くなり始めた。
前胸隔リンパ節が腫れ、胸水が貯留し、四肢もかなり浮腫を起こし、呼吸はかなり苦しそうであった。
もって3日~1週間か。。。。厳しいな。。。。なんとかせにゃ、と頭を悩ます。

でも、飼い主さんは、心を乱さず、この子に何をしてあげれば楽だろうと真剣に考えた。
何と、自宅に酸素ケージ、酸素発生器を買い、猫ちゃんを中に入れてあげた。

でも、この程度で少しは呼吸が楽になっても、元気になるはずはない。
ここからが、この飼い主さんが素晴らしいのは、病院で出したバッチフラワーレメディを入れた容器に、酸素チューブを入れ、レメディを気化させ、猫に吸引しやすくしたのだ。

バッチフラワーレメディを含んだ酸素が、猫の肺から体に浸透していき、体の奥から癒していく。
数日後、多少呼吸は荒いが、食欲も出て、飼い主曰く、気持ち悪いくらい元気だという。

もちろん、他の治療もしてはいる。その治療も効果が出たのかもしれない。
でもね。一番効いたのは、飼い主の愛情と努力だと思うね。
けっして乳癌が治ったわけではないが、奇跡が起こったのは事実だ。

この猫ちゃんは本当に頑張っているよ。
他にも乳癌で(というより治療で?)苦しんでいる猫ちゃんは多いと思う。

でも、本当の愛情と努力があれば、絶対に奇跡は起こる。
たとえ癌は消えなくても最後まで穏やかに過ごせると思う。

けっしてあきらめないでね。

老猫の夜鳴き、徘徊、てんかん。 [自然療法]

最近、年寄りのワンちゃん、猫ちゃんの癲癇が多い。。。
今回は、17歳のねこちゃん。夜鳴き&徘徊もある。
飼い主さんは、猫に死が身近まできているのは、覚悟している様子。
今は近所迷惑と睡眠不足から、一番は夜鳴きを何とかしてほしいとのこと。
おまけに、肝機能の悪化と腎不全と猫エイズ。。。

肝障害、腎不全、猫エイズは、治療法がある程度確立しているのでいいのだが、問題はてんかんと痴呆。
特に老齢化してのてんかんは抑えることが難しい。
基本的にはてんかんはまず、フェノバールをファーストチョイス。場合によっては、ガバペンを追加。肝臓に負担が見られたら、フェノバールを臭化物に変更。まあ、うちではこんな感じ。
でも、猫の状態からするとガバペン以外はちょっと負担がありそう。。
どーしましょ。。。
今回、飼い主と話し合った結果、ホモトキシコロジーと2種のハーブ合剤を用いて、治療を開始した。
1日に数回てんかんを起こしていたが、取りあえずてんかんはおさまっている様子。
このハーブの合剤、てんかんに以外と効果があります。でも、苦いんでよね。猫ちゃんに飲ませると大体、苦みで泡ふくのが難点。それと、入手しにくい。

でも、夜鳴きと徘徊までは飲んで2~3時間しか効果が無い様子。
他に手段が無いわけではないが、治療費もさらにかかるし。。
ど~したもんか。。。

陰睾の話 [自然療法]

8歳のワンちゃんの話。
この子は、2歳を過ぎてから、転院してきた子で、病名は免疫介在性血小板減少症。
左陰睾(腹腔内)でもあった。睾丸腫瘍の素因もあることを考えれば、いずれリスクを侵してでも手術の必要性のあるかもしれない。
血小板の方は現在継続したホモトキシ治療などで、血小板30万台をキープしている。
驚いたことに、つい最近、左の睾丸が陰嚢内に完全に降りていた。
右に比べるとやや小さめの睾丸がしっかり陰のう内に収まっている。
長年飲んでるホモトキシが作用したのか。。

自分の少ない経験では、1.5歳で自然に治癒したことはある。
3歳の患者にホモトキシを使って、腹腔外に出せた例もある。
しかし、8歳を越えて、完全に陰嚢内に降りたのは初めての経験だ。
それも自然に。。。
睾丸腫瘍の発生率が急激に高くなる8歳という年齢で、無事に下界に降りてくれた睾丸君に感謝。

「願えよ!さらば叶えられん」


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