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マラセチア感染症について [その他]

最近、人間と動物にマラセチアに特異的に感知する受容体が発見された。おもに、マクロファージの膜上に存在するもので、「Mincle]という名前の受容体だそうだ.
Mincleは、さまざまな内外のストレスによって発現し、マラセチアと感知すると、炎症性サイトカイン産生を促すという。
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2009/090120/detail.html
なるほど、マラセチアの量が少なくても皮膚に炎症や痒みが起こるわけだ。
脂漏性皮膚炎、アトピーなどの皮膚疾患にマラセチアという二次的な問題はつきものですが、皮膚の検査でマラセチアの感染具合によってマラセチア対策をするかどうか迷います。
今は、ほとんど使ってませんが、12年ぐらい前なんかはイトリゾール、ジフルカン、ケトコナゾールなんて患者さんに出したら、ほとんどの患者さんはちょっと引いちゃいました。昔は、獣医に入る値段で、100錠7~8万円しましたからマラセチア対策の薬はけっこうセレブな薬だったんですね。。
治療期間は、大体8週間でその後も維持療法が必要ですから結構お金のかかる治療でした。
今はだいぶ安くなってみたいですが。

マラセチア治療にはホモトキシコロジーも使いますが、それだけでマラセチアをコントロールするのはちょっと難しいようです。中には、ホモトキシコロジーのみで治った例もありますが。
現在は、ノソード、メディカルアロマ、マラセチックシャンプー&リンス、などいろいろな治療をしています。(メディカルアロマは猫では使いません。)
マラセチアが皮脂を好むのであれば、皮膚を清潔に保つ以外に、皮脂成分の調節も必要ですね。
最近でたセラミドのサプリは皮脂調節と保湿機能として役に立ちます。

マラセチアを克服するには腸内環境、肝・腎・リンパの解毒、体内重金属や環境毒素の除去、ワクチンの解毒、脂質代謝の改善、甲状腺などのホルモン調節、免疫調整(Th1/Th2の調節),メンタルストレス、ビタミン、微量ミネラル、などなどトータルケアが必要です。ということは、結局、脂漏症やアトピーの治療と同じですね。
それに加えて、マラセチア感染症を克服するにはMincleという受容体への対策を考えなければならないようです。どう対処できるか検討中です。
でもMincleが犬や猫にもあるとは書かれていないな~。でも動物って書いてあるからきっとあるんでしょうね。
それと文献では、内外ストレスの中に、病原体構成成分って書いてあるんですね。真菌、細菌、寄生虫、などなど全部をさすのでしょうけど、ワクチンも含まれるんですかね?





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