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注目の癌治療用サプリメント Avemar(アベマー) [自然療法]

アベマーは小麦胚芽をサッカロマイセス セレヴィシエという酵母菌で発酵し、その発酵物の濾過液をフリーズドライで乾燥して製造されています。このアベマーの開発に大いに貢献したのは、ビタミンCを発見し、ノーベル賞を受賞したセント=ジョルジです。セントジョルジは、小麦胚芽に含まれるキノン類が抗腫瘍作用を発揮することを発見しました。そしてこのキノン類は
酵母による発酵という過程で、さらに増やすことに気づきました。これが、アベマーの開発に繋がりました。このアベマーは、ハンガリーで開発された癌用サプリメントで人間用では、ハンガリーと米国で、動物用はImmunoVetという商品名でハンガリーで製造されています。
アベマーの抗がん作用に関しては数多くの研究論文が発表されています。大きく分類すると以下の4つの作用が解明されていました。
1)がん細胞は正常細胞の10~50倍もグルコースを取り込みます。グルコースを多く取り込むがん細胞ほど増殖が早く、転移を起こしやすいがん細胞と言えます。 アベマーはがん細胞のグルコースの取り込みや嫌気性解糖系を阻害することによってがん細胞の増殖を抑制します。
2)細胞にはPARPという損傷を受けたDNAを修復する際に必要な蛋白質があります。がん細胞はPARP蛋白の量が多いためDNA修復活性が高くなっています。アベマーの持つPARP活性を阻害する作用は、がん細胞のDNA修復力を低下させて、アポトーシスを起こす効果があります。

3)正常な細胞は表面にMHC-1という分子をもち、それによってナチュラルキラー細胞(NK細胞)が攻撃しないようにサインをだしています。がん細胞もこの分子を表面につけNK細胞の攻撃を回避して身を守っているのですが、アベマーはがん細胞がこの分子を表面につくらないようにしかけ、NK細胞の攻撃を促進させます。

4)癌細胞は自分を養う血管を新生して増大しようとします。癌が作る血管は通常の血管と異なり、ICAM-1という接着因子の発現が低下していると言われています。ICAM-1はマクロファージやリンパ球などの免疫細胞が血管から出てがん細胞へ移行するときに必要です。アベマーは腫瘍血管の低下したICAM-1の発現を高めて、マクロファージやリンパ球ががん細胞を攻撃するのを助けます。

多くの臨床試験によって、アベマーは標準治療と併用して、副作用を軽減し抗腫瘍効果を高めることが示されています。アベマー単独でもがん細胞の増殖を抑える効果や免疫力を高める効果など複数の作用機序で抗がん作用を発揮します。
人の癌治療の例では、大腸がん、悪性黒色腫、乳がん、肺がん、頭頸部腫瘍、小児がん多くのがんでアベマーの効果が検討され、その有効性が多数報告されています。
このアベマーの動物への適応はまだまだこれからであり、未知の部分もあります。アベマーは癌治療のためのサプリメントではありますが、適応には他の治療法との相性、そして大切なのは、動物との相性テストなどで問題なく使用できるかを十分に判断して使用することが重要でしょう。
犬や猫に対する具体的なプロトコールは、欧州で確立されたものがありますので、それに準じて投与します。
また、このアベマーは、患者が現在受けている治療やサプリメント、そして患者の状態のより、使用できない場合がありますのでご注意を!それ以外では、全くと言って良いほど、副作用はないようです。
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