患者さんかと思ったら。。

ある日の午後２時３０分。。
文鳥の患者さんが、ホモトキシコロジーとバイオレゾナンスの治療にやってくる時間。
しっかり、機械の準備をして、待機していると。。。
ドアの音。。。
お、来たかな？と思いきや、赤ちゃんを抱いた若い女性。新患かな？でも、動物は見当たらず。
「あの、ここは人間も自然療法で治療してもらえるんですか？」
え？　　数秒、固まってしまった。
いや～。あの～。ここは、動物病院なんで動物しか治療してませんけど～～。
彼女はひるまず満面の笑みであった。

彼女の話によると最近引っ越してとのことで、自然療法の病院を探しているという。
そして、過去３０年間ある有名な女性ホメオパス（これで分かる人はわかりますね）に治療を受け、今までホメオパシーのおかげで家族みんな健康であるという。延々といままでの経過をお話になった。
ご自身もホメオパシーを相当勉強していて、絶対の自信を持っている様子。
ま、これだけバリバリホメオパシーなら、普通の病院にたいして拒絶反応でますわな。

以前、病院の看板を見て、（犬の絵も眼に入らず）、「私はここに行く！」と決めていたらしい。
ごめんなさ～い。ここは、どうぶつ病院なんですぅ。
、と少し牽制。（汗；）
でも、あきらめない。今度は、自分の考えを受け入れてくれる病院はどこか？と聞いてきた。
満面の笑みで。
金沢にホメオパスがいると教えたが、すでにご存じで、病院でなければダメだと言う。

それ以外はわかりません。（ホントに知らないんだもん）と言いたいところだが、赤ちゃん抱いてると弱いんだよね。オレ。
金沢で自然療法やってる病院知らないしね。ないんじゃないかな～。
考えた挙句、とりあえず、自由診療もやっていそうな病院と金大の代替医療部門に相談するのを勧めた。
それぐらいしか、思いつかなかったからね。
ま、年に１~２人は同じような理由で来ますが、動物病院だということを説明すればすんなりお帰りくださるのだが、ここまで粘る方は初めてですね。所要時間４０分。まいりました。
おかげで、予約の患者さんに大変ご迷惑をかけてしまった。
でも赤ちゃん抱いている人を、なんか無下に追い返すわけにもいかんしね。
ま、いいか。これも人助けだ。（泣）

最後に「また、来てもいいですか？」と言われてしまった。
ど～しよ～。対策考えないと。（大泣）