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ドイツの自然療法

ドイツってのは、懐が広い国で、医療現場では一般西洋医学と自然療法が共存している。代替医療の数も数えきれないくらいの種類があり、薬や治療機械なども沢山の種類やメーカーがある。サプリメント、ホメオパシー、ホモトキシコロジー、波動療法、カラーセラピー、オゾン療法、磁気療法、漢方療法、鍼灸、キネシオロジー、手当療法、音楽療法、アントロポゾフィー、などなど数えたらきりがない。
獣医師も医者も、一般西洋医学しかやらない人もいれば、自然療法と併用する人もいるし、ほとんど自然療法しかしない人もいる。
以前、ドイツ自然療法で有名なハイジ先生の病院見学に行ったことがあるが、この先生は、ほとんどが自然療法であった。2日間病院見学に行ったが、何十人もの患者さんを見て、一般西洋医学の薬を使ったのは、嘔吐で抗生剤を一回だけと、(どうも、ドイツでは嘔吐すると抗生剤ってのが頭にあるんですかね。そういえばバウフ先生もそうだった。日本ではあまり無いような。。。。)、たま~にしか手術しないのだがとハイジ先生曰く、眼球摘出という手術1回のみ。ほとんどの手術は他の病院に回すとおっしゃっていた。
それ以外はすべて自然療法で、さまざまな療法を行っていた。Medisend(インフォメーション療法)、磁気療法、カラーパンクチャー、ホメオパシー、ホモトキシコロジー、キネシオロジーなどなど自然療法のオンパレード。
いろんな自然療法を見させていただいて、自分の病院でももっと治療の幅を広げなきゃと思った。
非常に興味深かったのが、難治性の疾患でなかなか治療に反応しない時に、Biotensorで薬を選んでいたことだ。ダウジングによる薬の選択は、電磁波、ジオパシックストレスのない場所でおこなっていた。
もうひとつは、いわゆるアニマルコミュニケーションで感情ストレスリリースを行う手技だ。ハイジ先生はキネシオロジーの一種と言われていたが、僕には、動物とコミュニケーションをするというよりも、動物の魂と一体化した一種の霊媒のような感じを受けた。これは、スライドだけで実際には見学できなかったのが残念。とにかく、ハイジ先生の病院はびっくり箱のようだった。
しかし、ショックだったことがある。ある8kgの犬にHeelのアンプル2本(LymphomyosotとGaliumHeel)を毎日経口投与、これを1週間分処方していた。それを我々獣医師が購入する価格の50%ぐらいの薬代を飼い主に請求していた。参加した他の獣医さんも唖然。。。うそ。。。なんで、そんなに安いんだ。。。
ホモトキシコロジーの薬は、ドイツ国内で生産されているせいか安いんですね。日本では、薬にもよるがドイツと比較すると3~5倍の価格差がある。この価格は、アメリカ、カナダ、オーストラリアも同様で日本だけが高い訳ではないので仕方ないか。。(泣)
しかし、うちのような弱小病院では、ドイツのようにバンバン使えませんね(汗;)
薬をしぼったり、量を加減したり、間隔を少し開けたりと苦労します。
まあ、いろいろありますが、ドイツってのは自然療法を勉強するのに良い国であります。
ドイツの自然療法を知るには、実際にドイツに行くといいですね。日本では、カスタマイズされた情報しか伝わりません。実際に行くと、日本のセミナーで学んだことと、ドイツで自分の肌身で感じることとではあまりのギャップに驚くことでしょう。ドイツまた行きたいな~。

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